1/3の多数決

堺

民主主義とは困ったもの。
月曜日は地方選挙の結果などが新聞に載る。
16日は佐賀県の知事選挙があり、自民、公明推薦の現職が共産推薦の新人を破り、再選された。陸上自衛隊が導入するオスプレイの佐賀空港配備計画などが争点となったらしい。
地元の関心度がどの程度なのかはわからないが、投票率は35.26%とのこと。前回が54.61%だったらしいので、大幅な減少だ。
先月行われたカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を目指す産業振興策をめぐる和歌山知事選は自民、国民民主、公明、社民の推薦を受けた現職が共産推薦の新人を抑えて4選を決めた。投票率は38.33%だった。
いずれも、50%のラインまでは及ばない投票率。もっとも身近な自治体の選挙でこの低い投票率を放置している、政治、制度の問題は看過できない大きな問題の筈だ。それとも、自治体の首長とはそれほどまでに軽んじられる存在なのだろうか。
先日の「丹波篠山市」への改名の是非を問う住民投票のように投票率が過半数を越えなければ開票しないというのも一つの案かもしれない。少なくても、30数%の投票率で成立するような選挙であってはならない。
衆議院の選挙制度から自治体の選挙まで、IT活用も含めた21世紀型の改革が急務だろう。わずかの差が国会での数の暴力を生み出している現実を放置してはいけない。

堺市街
市役所展望階から堺

今年もリンゴが届く季節になって、みかんや柿もやってきた。
これらの果物は最近、歩調を合わせて甘味が強くなっている。みかんや柿はさておき、リンゴは子供の頃の”強制おやつ”だった当時はそんなに甘くはなかった。
最も多く、食べたのは少し小ぶりで固く、少し酸味のある”雪ノ下”(現地名)だった。子供心には”みかんの方が甘くておいしい”と密かに思ったもの。
今はリンゴの品種も増え、すっかり以前とは面変わりしてしまった。
甘くて蜜の入ったリンゴは高級品のようだ。