世界文化遺産を

置き忘れたような花

世界文化遺産を大阪へ
大きなポスターが部屋の壁に貼ってある。百舌鳥・古市古墳群の指定をアピールするためのものだ。調べてみると、法隆寺地域から始まる文化遺産が17件、屋久島、白神山地など自然遺産が4件、合わせて21件の世界遺産が日本にはあるという。また、いわば待機組が文化遺産8件、自然遺産1件の合わせて9件。その中に、百舌鳥・古市古墳群は入っているらしい。
全世界では、845件の世界文化遺産があるという。人気ランキングというのがあって、トップはドイツの「ケルン大聖堂」で、日本のトップは「古都京都の文化財」となっているようだ。
「だから、どうだ?」と言わないでほしい。
ポスター他国の騒ぎについては知らないが、この国では椅子から立ち上がってバンザイを叫び、その後の観光についての期待が語られる。
世界遺産で観光、スポーツイベントで観光、万国博覧会で観光。観光立国などというふざけたキャッチフレーズが飛びさす始末。これだけハードルを下げておいて、難民や移民については閉鎖的な施策を続けるこの国で、財界からの要望があれば、職業移民は検討するという。

池澤夏樹「春を恨んだりはしない」
ディーゼル・エンジンは24時間ずっと燃料となる重油を外から供給し続けてやらなくては動かないが、原子炉の方は年に一度の補給だけで熱を出し続けるのだ。言ってみれば、原子炉というのは下りの坂道に置かれた重い車である。必要なのはブレーキだけで、アクセルはいらない。いかにゆっくりと安定した速度で坂道を降りさせるかが問題なのであって、無限の熱源である炉の周辺にあるのはいくつものブレーキである。すべてのブレーキが壊れれば炉は暴走をはじめるだろうし、その場合に燃料を断ってそれを止めるということはできない。

それをフクシマで証明した。
今、裁かれようとしている。

 

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