ディスカバーJapan

日本旅館轟木駅、とどろきえきと読んで青森、秋田を走るJR五能線の日本海側にある無人駅である。
駅舎から弓なりになった線路のさきには日本海が見え、どこかで見たような、JR東日本のポスターに載ったことのある風景だ。実際も駅の
周辺に人家は見えず、ポスターに嘘偽りのないことが実証される。冬の吹雪の時などはどうしてこんな所に駅など作ったのだろうと思う位、駅までの足がおぼつかない所だ。バスは駅から丁度土手のようになった上まで登った所を1日の2〜3本通るだけだから、余程時間の調整に長けた人でないと当にすることもできない交通過疎の土地だ。

トヨタとソフトバンクが提携した新会社を作るらしい。互いの技術力と経営戦略で世界の趨勢に乗り遅れまいとすることは悪いことではない。自動運転の実現も夢の話でなくなりつつある。
ストップ。
私がストップといいたいのは。なるほどAIの分野などで日本が世界から遅れをとりつつあるという。今、それを取り戻すのだという企業としての正当な戦略なのだろう。グローバルという言葉でなにもかもが眼くらましにあっているように感じるのがおかしいのだろうか。企業活動とは何を目標とするものだろう。
これだけの地域格差や個人格差を、政治も経済も素通りして済ますつもりなのだろうか。好況をいわれながら、実感がないという答えが多いのは今や、政治不信と同じように経済不振ということではないか。
「政治は三流、経済は一流」という言葉が言われた時代を懐かしむ余裕もない時代になりつつある。