中秋の名月

バルーン

夏と冬があって、春や秋は1-2週間くらいの持ち時間しかないような四季感である。

こんな時によく聞かれるのは、「中秋の名月はいつから、どこから来た?」「平安時代で中国から」と答えておくのが一番外れが少ないようだ。
では、「人類はいつから、どこが起源?」と聞かれたら。まあ、滅多に聞かれる質問ではないが。そんな疑問をわかりやすく解いてくれる本がある。

「絶滅の人類史―なぜ「私たち」が生き延びたのか」(NHK出版新書)更科 功 (著)
中学校の頃に聞いた、ジャワ原人、北京原人やネアンデルタール人などはなかなか出てこないが、ホモ・サピエンスまでの聞いたことのない人類が登場して、その比較が面白い。、

神社の屋根そして、要約すると
700万年に及ぶ人類史は、ホモ・サピエンス以外のすべての人類にとって絶滅の歴史に他ならない。彼らは決して「優れていなかった」わけではない。むしろ「弱者」たる私たちが、彼らのいいとこ取りをしながら生き延びたのだ。
ということ。

具体的な事件の描写がある訳でもないし、特定のテーマを追求しているわけでもないが、読み進めるうちに不思議と引き込まれていって、ホモ・サピエンスの章に辿り着く感じがする。下はその目次の一部です。

第2部 絶滅していった人類たち
第6章 食べられても産めばいい
第7章 人類に起きた奇跡とは
第8章 ホモ属は仕方なく世界に広がった
第9章 なぜ脳は大きくなり続けたのか
第3部 ホモ・サピエンスはどこに行くのか
第10章 ネアンデルタール人の繁栄
第11章 ホモ・サピエンスの出現
第12章 認知能力に差はあったのか
第13章 ネアンデルタール人との別れ
第14章 最近まで生きていた人類

たまには、こんな本もお勧めです。文章が平易で読み易いのも好感度アップかも。