どこから捕るのか

ファイト

出国税なるものできたようだ。
日本を飛び立つときに、1000円の税金を取られるらしい。ネーミングもどうかと思うが、奇妙なことを考えたものだ。消費税10%に上げるのに、さまざまなからくりで目先をごまかしているような輩だから、こんなことも考えつくのだろう。こんなことに時間を費やすのなら、もっと費やすべき課題があった筈。
そういえば、嫌煙の風に乗るようにして、ほとんど税金のタバコは随分と値上がりした。もっとも安いクラスで360円。この前、自販機を眺めていて驚いた。やることが安易だから、構想力を持ったプランがない。抵抗の弱いところを探して、難癖を吹っ掛けているようなものだ。結果、二極化がより鮮明になってゆくだろう。

こうして、掻き集められた税金は何に使われているのだろう。
出国税で100億。その金では、何かと話題になるオスプレイは1機も買えない。サラリーマンの少ない給料から1銭ももれなく源泉徴収で吸い上げた金で、トランプがごり押しするF35を1機、150億円で買い物。イージス・アショアに至っては1000億円。
何か、備える方法自体がおかしいのではないでしょうか。
確かに、アメリカ、中国、ロシアなどに代表される国々が軍事費を湯水のように使って軍備に余念がないとはいえ、その後塵を拝するような真似をしなくてはならないという理屈はないだろう。

友好国と言われる韓国とさへ、紛争を穏便に収拾できるルートを構築していないような国ではなかった筈。
「平成とは戦争のなかった30年」じゃなく、昭和で築いた戦争以外の道を踏み荒らした時代だったのではないか。