自国ファースト

2017年1月20日第45代大統領に就任。
トランプが大統領になって、もう2年になろうとしている。その間、側近の辞任、解職が多く、政権としての骨格が中々定まらないというニュースは聞くが、見かけアメリカは好景気のようだ。
目先の矛先をうまく作って、いわゆる岩盤支持層を繋ぎ止めているのだろう。前政権の政策や協定をご破算にすることが政策の中心にような節操のなさが今や強い批判に晒されることも少なくなったような気がする。というより、批判疲れのような、感じだ。
ここを耐えて、継続的に検証し続けるのはどんな力なのだろう。
現地に居るわけではないので、良くは分かっていないが、それでも時々当地の新聞などのメディアがトランプ批判を取り上げているのを見るとこの国との根底からの成り立ちの違いを感じる。

階段G20が先日、アルゼンチンで開かれた。
閉会間際の記念写真で、トランプの隣に陣取っていたのは、例の安倍。国会では入管法やら、水道法など強制採決中。本人は能天気にウルグアイやパラグアイを訪問とか。
全て公費、1回の外遊で平均すると2億円は下らないという。年間、首相の外遊だけで100億近くになるということらしい。しかし、その成果を聞いた例がない。
国会の話に戻ると、在任中の国会出席日数(回数)は37%で、歴代ワースト。前任の野田が66%でほぼ平均値というところ。
森友をはじめとして沢山の火種を抱えては、論議の場に立ちたくないのもわからないではないが、それを継続的に追及しない側の責任も重い。

水道法の可決が間近だ。その経過などを報道する番組で、キャスターは
「今後とも、この成り行きを見守っていきましょう」
政治家や官僚の物言いと同じではないか。
”今後、突発的なことが起こらない限りは何もしません。”とうこと、メディアとしての責任を回避するということを言っているに過ぎない。もう、慣用句の域に達している感がある。
これが、かつては先鋭と言われていた報道の2018年の姿なのだ。