風に吹かれて

How many roads must a man walk down
Before you call him a man?
ノーベル賞を受けたボブ・ディランが歌った「風に吹かれて」の一節。

アメリカから政治ばかりでなく、文化の風がどれだけ吹きこんできただろうか。良質のものばかりとは言えないとして、圧倒的な影響力があったと思う。ヨーロッパの歴史をも吸収したような懐の深さもあった。
確かに、第二次世界大戦の後の、紛争や戦争のほとんどに関与している罪科は現実。しかし、世界の警察と同時に世界の文化の発信地でもあったと思う。
中間選挙の報道、そしてトランプの応援演説、歓呼する群衆を見て巨象が沼に呑み込まれていくような喪失感を感じる。
アメリカの歩んできた歴史はこの人たちにとって、なんだったのだろうか。特に、トランプにとっては。
過去を過大に評価することは良くあることだろう、この国でも「美しき日本」という幻影のごときアジテーションを振りまく政治家もいる。

オバマ前大統領さへ、同じ土俵に上ろうとしている。
アメリカの理性は踏みとどまってほしい。ドイツさへ危ういこの時、大きな防波堤になって欲しいものだ。

一輪差し一輪差しに久しぶりの花が戻ってきました。バックは私が近所でこっそり手折ってきた野草。
普段は出窓に置いてあるものを、復帰第一日目でテーブルの真ん中に置いてみました。華やかとは違うけれど、部屋の中に色どりがやってきたようで、弾みます。

良いことを引き寄せたいもの。

兄が昨日、2回目の抗ガン剤治療。1回目は治療の後、いろいろな違和感で周囲も含めて混乱したよう。今回はどうだったのか。細かい情報は届いていないが、時折届く写真から、病室まで偲ばれて苦しい。
水が飲みたくて、夢にまで見たことがあった。
早く、家で手足が伸ばせられるようにと祈る。