訳のわからないタイトルになってしまった。さっき、窓から外を見たら、夏休みの宿題で提出した絵のような空が見えた。蝉のジリジリが似合う空の色だ。こんな時はあっさりしたものではなく、カツ丼や鰻丼なんかをいきたいもの。
子供の頃、父の末弟(おじさん)がどじょうの親玉か蛇みたいなものを数匹持ってきた。夏の午前中のこと。それを器用に二枚の開くと、串を打って七輪で焼き始める。香ばしく、少し生臭いような匂いがあたりに充満。いまでいう、鰻のかば焼きと全く同じ風景だといえるが、その当時鰻など食べたこともみたこともなかったので、連想は無理。
両面を焼くと、少し醤油味にして、試食の時間だ。弾力が強く、肉はそれほど厚みはないが、味は悪くない。それが、八目鰻との出会いであった。そのあとも何度かおじさんが持ってくれて食したことがあるが、その2、3年の間だけのことで、その後、ばったりお目にかかることもない。
鰻つながりでは、上海に最初に行ったときは、今の食生活と少し違っていたように記憶している。通訳さんに連れられていった小奇麗なレストラン。盛んに勧めるのが「タウナギ」。日本の鰻の感覚でオーダーすると、なんとうなぎ(タウナギ)がブツ切りにされて煮込まれているではないか。試しに、恐々少しだけ齧ってみると、ぬるぬるのクサクサでとてもじゃないが食べられたものじゃない。ふと、見ると通訳さんは平気な顔で食が進んでいる。
恐ろしや、上海。
最近、行ってもメニューにも見ないが、どこにいったのだろう。