見えにくいところ

ブルーベリー

和歌山の高野山に行くには。
電車だと大阪の南海電鉄で難波発、高野行に乗り、極楽橋で降りてモノレールに乗る。モノレールはかなりの急こう配で、時間にして10分くらいだと記憶している。上りながら、外気温が下がっていることが感じられる。
モノレールの軌道の左右は山林になっている。よーく見ると倒木が重なりあったり、下枝が絡まったりと一目で人の手が入っていないことがわかる。神社などだと、いかに鬱蒼としていても、風が通りすぎるのを妨げるものがないように手入れされているが、そんな有様とは雲泥の差だ。

海外からの安い輸入材のせいで、国内の林業の不振は今に始まったことではない。ただ、林業が不振だからと言って、林野を荒れるに任せていいものだろうか。観光地でさえこんな状態、人家に近い里山でも同じようなことが多いという。自然災害の緩衝材となっていた自然がその役割を果たせない状態だ。雨水とともに大量の土砂が流されて、甚大な被害をもたらしている例が多い。

どれだけのマンパワーと予算が必要なものなのか。門外漢には想像もできないが、問題はわかっているはずなので、解決策までは把握できているはず。早めの対応を考えてほしい。