限界まで

ブルーベリー

86歳の三浦雄一郎さんが来年南米最高峰を目指すという。
標高6962mの最高峰アコンカグアの登頂とスキー滑降。これまでも様々な冒険を繰り返してきた三浦さんとは多少に縁がある。もっとも本人にとっては知らんこったろうが。私が恥ずかしながら高校と大学の後輩にあたるという縁。

高校の時、彼は母校に講演に来たことがあった。
全校生が集められた中を、校長の後ろで演壇に向かう彼はイメージしたより背が低かった。ただ。スーツを着てはいても、分厚い胸板やはち切れそうな筋肉は隠しようがないくらいパンパンだったのを記憶している。
山講演の内容は忘れたが、”自慢話の多い奴やなあ”と密かに反発したのははっきり覚えている。
あれから、半世紀。年齢が浄化したわけではないが、万全の準備と体制で臨みを叶えて欲しいと思う。
86歳になってもなお、限界に挑む人間性に頭が下がるばかりだ。

この記事の隣に、
「日系人2900人 雇い止め」亀山工場シャープの下請け
という記事。5次下請け企業約10社で働いていた日系人は雇用の調整弁となっていたようだ。この種の問題を今回の入管法が解決できるとは思わないし、5次にもなる下請け構造の中に労働者が物としてやり取りされていた姿が浮き彫りになると思える。
最低賃金も含めた待遇が問題になるようなレベルの問題ではないのだ。政治の問題として取り上げる前に、企業の倫理を厳しく問わないといけないだろう。暗澹たる思いである