祭りの前に

嬉しの図

2025年の万博が大阪に決まった。
喜びのニュースがほとんどで、無条件に良いことだけのような風潮がこれから始まるのだろう。もう、すでにこの書きっぷりは否定的な感じだ。将に、ピンポンだ。
オリンピックで選にもれ、今度は万博。箱物中心のイベント、今回はIRの仮面をはぶったカジノ付きのイベント。終わった後に何のノウハウが大阪に残されるのだろう。
70年の万博の後、岡本太郎の太陽の塔は残ったが、企業の本社機能はどんどん東京に逃げ出したのは何だったのか。その教訓を今回の誘致に活かしていたのか。

首都に対抗するための対策が多すぎるように思う。大阪都構想などまともに行政を司るものなど考えもしないスタンドプレイだ。
意味不明そして、オリンピック、万博。人集めだけに施策の中心を据えるなら、府庁を丸ごとイベント会社組織に変えてしまえばいい。愛知県や福岡県などと同規模の自治体と差別化を図るなら、思い切りおちゃらか祭りに徹してもいい。それには、今のトップでは無理だと思う。
わたしには、このトップと政策のアンバランスにとてもひっかるものを感じる。二人羽織の市長と自民党の灰汁(あく)にまみれた知事にそんな天外なことが可能とは思えない。

東京一極集中を加速させた70年万博の冷静な分析なしでは大阪の地盤沈下の流れはかわらないだろう。
よく、「仕事を見つけようと思ったら、東京。大阪には東京の絞りカズのような仕事しかない」というような酷評も聞く。そんなことを撥ね返す構造改革をまずは、期待したい。

今日は、休日出勤ですか?