勤労感謝の日である。
新嘗祭と言われても現実感はないが、勤労を感謝と言ったらもっとわかりにくいかもしれない。こんな日は働くべきか、休むべきかも判然とはしないが、暦に従って休んでおこう。
入管法で揺れている。議論というより、とにかく結論ありきか。
「急いでいる人もいるから、まず法案を作って、足りない所はあとで補足すればいい」
そんな発言が国会議員から出てくるとは驚きだ。急いでいる人向けの部分だけは用意したら、そのあと問題が出てくるだろうから、その時にまた考えたらいい。「やっつけ仕事」を恥じることなく認められる緊張感のなさは何に由来するのだろう。国会を紛糾させておきながら、時間切れで強行採決という禁じ手を繰り出すつもり。と、国民に見透かされた策に有効な手が打てない野党の体たらくも語るに落ちる。
今回もそうだが、一番こういう人材を必要とする産業界の寡黙な対応はなんなのだろう。法案の細部についての言及は別として、使う側の立場から意志表明があっていいと思う。
「政治は3流、経済は1流」と言われた自信は過去の遺物になったということ。グローバリズムの波で、日本流の経営が地に堕ち、経済人のプライドは消し飛んでしまったということか。政治と海外の風波に怯えて内向きになってしまっているようにしか見えない。
今のような政治に苦言を呈するくらいの人材はまだまだいる筈だと思う。
御用評論家より、そんな生の声が聴きたい。
それにしても、ろくでもないテレビの自称”報道番組”が多い。