リストラ今昔

先日はドラフトのことに少しふれたが、
その裏返しのように、この時期、新聞のスポーツ面は戦力外通告の記事が載るようになる。自由契約という形での通告もある。ドラフト上位だった選手や一時期でも活躍した選手は多少詳しくなるが、入団時の華やかさに比するわけにはいかない。20代から40代、一般社会でいえばこれから主流になるべき世代の人達である。少年の頃から野球少年だった者がいきなりのように違う世界を目の前にする。一般の人に比べて10年、20年遅れて体験することになる理屈だ。そのまま、野球に関係できる幸せな人以外は、大きなリストラに会うことになる。
プロ・スポーツが増えたということは、プロから見放される人も増えてゆくことになる。一流選手の年俸や優勝賞金の額が取り上げられることが多いが、職業としての組織運営が十分できているのかを問うような報道はあまり聞かない。
夢が叶えられたから、現実は多少過酷でも我慢しなさいでは、あまりに職業としての倫理に欠けているのではないか。この当たりはもっと陽のあたるところでの議論が必要な気がする。

金大相撲では、貴ノ岩が提訴を取り下げたという。
母国モンゴルでのバッシングが強いからという。この問題で、組織として被害、加害の問題をムヤムヤにし、なおかつ被害者の地位降格を当然視した教会の無責任さに怒りを覚える。
野球など、怪我の治療で1、2年現役ができないことで、7、8場所休場程、問題されることはないだろう。個々の力士の健康管理や人格より、興行優先というのが露骨である。組織の運営、チェックの任に就いている人が角界上がりか、世間でいうところの定年退職以上の年齢の人がほとんどなのも組織の老衰を招いている要因だろう。

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