成人の日は、晴れ

田舎の海

「老後はキョウイクとキョウヨウ」
野末陳平の言葉だ。野末と言えば、若い人は知らないだろうが、放送作家はじめ色々なこと肩書きを持ち、参議院議員を4期も勤めた才人。サングラスでテレビで出演していた記憶がある。
「老後は教育と教養」と言えば、高尚に聞こえるが、正体は
「老後は今日行く所と今日の用事」という、認知症の予防策と言ったところだ。

アンテナハウス
アンテナハウス、青森・岩手

最近、身近な問題として、ふっと考えるのは、”老後”とはいくつからなのだろうということ。
若いときは無頓着に、60歳以上とか漠然と思ってた筈だが、当事者になると、割とシビアに線引きを考えたりしてしまう。そのこと自体がかなり危険信号なのだが。

踏切で電車と激突した乗用車に乗っていたのは、83歳の女性だったとのこと。認知症の兆しはないようだが、遮断機が下りた踏切に入り込んだ理由はわからない。また。警笛を鳴らしても止まったままだったのも理由はわからない。
理由がわからないのが、”老い”というものだろう。
埋め合わせできない空隙が身の周りに巻きつくように、生の現実から遠ざけられてゆく

まだまだ、後期高齢者までは長いぞと、言い聞かせているいる人は多い。
******の遠吠えのようだ

成人式を18歳で、20歳でと騒ぎ始めるのだろう。