予測されたこととはいえ、フクシマの原発事故が話題になることはめっきり減ってしまった。
台湾では、福島産の食物は輸入禁止が今も続いていると聞いて驚くほどだから、鈍麻しているのは私だけではなさそうだ。
そういえば、放射能の汚染度やどんなものを食べたらいいのかということが連日報道されていたのも随分昔になってしまったようだ。
放射能の影響は「10万人当たり5人ががんになって死ぬ」ということらしい。(根拠も数値も少し怪しい気がするがここでの主題ではないので、突っ込まない)
この被害に対する対策として、最も有効なのは何か。
ここからは笑話ではない。
がん死5人に当たらないためには免疫力を高めること。免疫力の高い人の特徴は、前向きな人。どんな状況でも未来に立ち向かう前向きさ。どんな事態が起ころうと「もうだめだ」とは絶対に言わない。これが免疫力を高める最良の方法とのこと。
そういえば、確かにそうかもしれないなあと思ったりもする。鈍感力という言葉があったが、通じるものがあるのかもしれない。
大気や土壌からの外部被爆が多少落ち着いたとしても、内部被爆の問題がある。特定の地域からの汚染なら意識的に避けることもできるかもしれないが、これだけみ身の周りに物が溢れている状況ではチェックするのは困難だろう。
汚染されていないものを選択することが出発点ということは分かっていても、それを日常で実行することはとても難しい。可能性の問題なのか。
上と多少関係する話になるが、水道事業の民営化が国会で取り上げられている。慢性的に赤字事業だから、民営化という論法だが、事業内容を二の次にした議論自体おかしな話だと思う。地域独占の事業では競争原理も働かない。民営化する必然性が見当たらないと思う。諸外国で民営化からUターンして国営になっている例が多いという。
国民の命を預かるという気概や理念が全く欠如している証しだろう。
国民は何倍にも値上がりした苦い水を飲まされる羽目になりそうだ。