60歳からのスタート

事務所

定年延長、そして再雇用について考えたい。

私は、今66歳。団塊世代から少し下だが括りでいったら似たようなもの。私が勤めていた会社は中小の部類で創業50年。それでも、ポチポチと60歳を過ぎた社員が出始めている。企業年金などはないから、厚生年金が頼りだ。就業規則では、60歳が定年で、それ以降は1年更新の契約社員としての再雇用になる。給与は初年度が退職時の基本給の85%で、順次逓減して最終的には60%が下限になる。大企業とそんなに差がない率かもしれない。ところが、ベースとなる基本給は比較にならないような額である。おそらく、退職時に基本給としては30万前後というのがほとんどだと思う。年金の支給開始が65歳として、それまでは税引前18万くらいの給料ということになる。

そもそも、どんな社会を目指しているのだろうか。個人の問題を少し離れて考えても圧倒的多数の人たちの生活モデルが描けているのだろうか。個人責任などということばで語られることではない。社会の目指す方向性の問題なのだから。一時期、私自身将来の不安に就寝前後に取り付かれる毎日が続いてすっかり疲弊したことを思いだす。今の状況は進行すれば、益々想定したくない情勢になるのは自明。困窮のラインがどんどん上に上がっている。
年収が500万や600万の人は再雇用で200〜250万くらいに生活を変えなくてはならない。その覚悟で再契約にサインしましたか。少なくても私はその時にそんな覚悟はなかった。そして、モティベーションが下がることばかりが待っている。それは、かなりのダメージを与える。
しばらく、このことに拘り書いてゆく。光明を少しえでも見つけられるよう頑張ります。