いつになく緊張した足取りで子供の手を引く
盛装した親子が学校を目指している。卒業式の日なのだ。
校門にはこれも黒っぽい姿の先生が2、3人、受付け然として佇んでいる。
「天気でよかったね」という声掛けが出そうな、今日は好天だ。
電車で、風呂敷で包まれた荷物を抱えた大きな力士を見た。
身長、体重ともに桁外れに”でかい”。
この時間に、それも電車だから、まだ下位の力士だろう。
少し離れているのに、鬢付け油の臭いが強烈だ。
木蝋（もくろう）、菜種油、香料などを練って作るらしい。
相撲は今、人気らしい。
時折り、テレビを見ると、解説者の個性が面白い。
くそ真面目でちっとも見るもののことを考えていない解説者。適当さをうまく誤魔化しながら力士に愛情を感じさせる解説者。
相撲は戦っている時間が短く、ほとんどが仕切りで、にらめっこの時間だから、解説者とアナウンサーのやり取りがかなりにウエイトを占めることになる。
進行役のアナウンサーは大変だろうなと他人事ながら同情しきりだ。
それにしても、スポーツで放送時間の延長がないのは不思議なことだ。
