この場所から言うと
まず、古墳の森が見えてくる。世界遺産群のひとつ仁徳天皇陵。
以前に書いたことがあったと思うが、一般の人には堀と森を見るしかできない。宮内庁の立て看板があって、「立入禁止」だ。
有料のヘリで上から眺めることはできるらしいが歩いてみることはできない。
堀を泳ぐ太った鯉や大きな亀を恨めしく眺める。
その一角に沿って、少しのところに歴史的な由緒の割にこじんまりした方違神社がある。
団体客もあって、参拝客はそれなりだが、門前の「そば屋」の佇まいに象徴されるかのように、とても素気ない。(そう思うのは、私に先見か)
神社そのものより、私は”方違い(かたたがい)”の方に興味が湧いてくる。
古い文学にも出てきたように思うが、江戸の頃は普通に行われていたようだ。
見えないものに畏怖する姿勢に、純な人に触れる。