ポツンと

ぼたん

航空券の購入を依頼された
いつものことで、それはそれで旅行に出かけるみたいな気分で、画面に向かえばそれなりに楽しいものだ。細かい値段交渉をしているみたいで案外長い時間が潰れてしまう。
今年は今のところ、冬の季節がぼんやりしているので、旅情は今一つだが、たまには自分の旅券を検索したいものだと思う。
それにしても、この狭い日本に空港が多いと思う。ただ、国内路線でも外国のような小型で機動力のある航路がすくないような気はする。まあ、格安航空会社が地方の路線にも進出してきたせいで、価格は大分リーズナブルになったようだが。

夜地方でも飛行場はたいてい人里離れたところにある。そこから、バスで市街地に向かうのだが。
昔のこと。
会社の慰安旅行で私の故里に飛行機で乗り入れたことがあった。飛行機からバスに乗り換えて、高速道路みたいに信号のない1車線の県道をひたすら走る。空いている割に法定速度あたりで走るから、前後に長い車間距離だ。
「もう少し、早く走れや」と叫びたくなる。
県道だから、人家も見えるけど、人影は見かけない。
そんなとき、隣に座る都会人の一言
「人はどうした?」

今、人気の”ポツンと一軒家”の拡大版。
”ポツンと一町村”といったところでした。