1964年

新聞に老俳優・声優の死が報じられていた
96歳
久米明(くめあきら)、最近の活躍はあまり知らない
私にとっては、なんと言ってもNHKの夕方に放送されていた「次郎物語」
調べると、1964年4月から始まって、1966年3月まで続いたことになっている

くりくり頭、次郎役の池田秀一の父親役が久米だった
年齢に関係なく、渋い役者風の人だった
思い込みだが、夏目漱石の風貌を思わせるものがあったような気がする
下村胡人作の「次郎物語」は最近また復刊したようだが
戦後復興を象徴するような筋書き

ひとりぼっちの次郎はないた

ペギー葉山の歌で始まり、30分はテレビの前から離れなかったものだ
それ以来、その声の響きとともに名前をずっと憶えていたような気がする

1964年と言えば
秋には東京オリンピックがあった年だ
随分と昔のことだ