少し、贅沢な昼食の時、あなたならどっち
その時にいた地下街では、寿司は回転。すき焼きは一人用の小鍋。
で、私の選択はすき焼き。店の前で、お品書きをみると、ステーキもすき焼きも飯が付いて980円。プチ贅沢というところか。
実況中継ではないが、
カウンターだけの店は12時前後というのに、サラリーマンはおらず、サラリーマン卒業生ばかり。一席に座ると目線の先で、すき焼きをつつく卒業生。
それが、”実にうまそう”
ご飯に少し、チョンチョンして飯を頬ばる動作が連続して淀みがない。見惚れて、知らず空腹を感じだした。かの卒業生は茶碗を差し上げて、御替り無料の特権を行使。随分と時間をたっぷり取って食べている。その無言に行が無性に羨ましい。
私の前には、生卵が器に入れられて、他は何もない。
カウンターの中では、タイかフィリピンの娘がステーキを俎板に乗せて切っている。
ここにも、この国の縮図があるのだと、鍋が来ない腹いせみたいに達観する。
固形燃料が来て、鍋が乗せられた。
ここで実況は終わり。
さあ、かの卒業生にように、”うまそうに”食べられるか。