こんな会話が堂々と大通りを罷り通るのだ。
「武器を作るのに最高水準の技術を使い、それを売る。」
言外には”そんなことは商売では当たり前過ぎることだろう” ******社日本支社長の会見だ。
かつて、この国には”武器輸出禁止三原則”というものがあった。
それが、2014年、現政権で”防衛装備移転三原則”が閣議決定されて、明らかに武器の輸出が可能となった。
武器を輸出を許容することによって、敗戦後積み上げてきたものが瓦解したことは分かりやすい現実だ。
経済界の利益、軍事の政策優先の歯止めの役割は見事に放棄されてしまった。
一瞬、目を疑った。
”まさか”
「かつらが落ちてきます」
民家の玄関に、A3位の大きさの紙に手書きの注意喚起看板だ。
上を見上げても、落ちてきそうなかつらはないし、落としそうな人もいない。
かつらが落ちてきても、怪我はしそうにないし、それに、押しつぶされる程の量が落ちてくるとも考えられない。
歩きながら、角度を変えて貼り紙を良くみると、
「かわらが落ちてきます」
”わ”の部分が折れて、”つ”に見えていただけのことだった。
種明かしをされると、自らの迂闊(うかつ)さをさらけ出すような話。
この国では、まだ”かつら”は落ちてこないようです。