天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといへり
と説いたのは、1872年の福沢諭吉。
この後は
「されども今廣く此人間世界を見渡すにかしこき人ありおろかなる人あり貧しきもあり富めるもあり貴人もあり下人もありて其有様雲と泥との相違あるに似たるは何ぞや」
大阪では、校長の評価を子供のテストの結果で評価するという。
昇給やボーナスの評価が、細かい方法はあるにしてもテスト成績の伸びで評価されるのだ。全国版のテストで大阪は下位になっているのは特に今年だけの現象ではない。
”教育”という国の根幹の問題を、その担当者に丸投げしたような、そしてそれをテスト結果で測るような発想はどこから生まれてくるのだろう。
民間のサラリーマンの評価のようだ。
「民に倣(なら)え」
小泉時代から、その倣い方はむちゃくちゃだ。
密かにファンだった作家の橋本治が29日、70歳で亡くなった。
系統的に読んではいないが、気がつくと随分と手にしたものだ。1977年のデビューというから、著書が多い。
小説からエッセーなど、つまみ食いしたような読書だ。
残念なことだ。
合掌